皆さんこんにちは (⌒-⌒)
糸島では日増しに蝉の鳴き声も高まり、いよいよ夏本番ですね。
こどもたちの夏休みも始まり、
一家のお母さん、お父さん方はいつにも増して
忙しい日々をお過ごしかと思います(´∀`*)

そんな中、ちょっと気になるのはひんやりとする朝晩の体感。
なにか初秋のように肌寒いような・・・。真夏だというのに・・・。

涼しいのは嬉しいのですが、やはりこんな毎日の現象からも
すでに変わってしまった、さらには今後も変わり行く地球の運命を
案じずにはいられません。

わたしたちの暮らす糸島だけじゃない。
地球は本当にこのままで、大丈夫なんだろうか。
そこに暮らすひとの意識はこのままで、いいんだろうか。

自然の脅威を前に、わたしたちは今ほどこの問いを真剣に
考えなければいけないタイミングはないのかもしれません。

そんな想いを胸に先週末、7月23日土曜日

いとしま菜の花プロジェクト主催 
鎌仲ひとみ監督作品 『ぶんぶん通信no.1 地域を守る人々の意思』
の上映会を行いましたので、その内容と様子を報告いたします(*'-'*)

ぶんぶん通信no.1とは、ドキュメンタリー映像作家・鎌仲ひとみ監督が
山口県祝島に建設予定の上関原発に反対する地域の人々の神事や暮らし、
人々の意思、さらには環境大国と呼ばれ日本よりはるかに進んだ政策を
実行しているスウェーデンでの環境への取り組みを追い続け、
2010年より長編ドキュメンタリー映画として全国公開されている、
本編【ミツバチの羽音と地球の回転】の制作過程をまとめたビデオレターです。

作品詳細については、以下サイトをご参照ください。
【ビデオレター・ぶんぶん通信】http://888earth.net/dvd.html
【本編・ミツバチの羽音と地球の回転】http://888earth.net/introduction.html


上映会場は、糸島健康福祉センター内にある、ふーど工房しまうま
NPO食が紡ぐいのちの輪 様のご協力を頂きました。
フライドポテトや糸島の小麦を使った特製こだわりパンのサンドイッチも
今回のために特別に用意して頂きました。
糸島いちごミルクなどのドリンクや手作りフード、どれもとっても美味しかったです
しまうま理事の武氏さん、厨房のスタッフの皆さん、本当にお世話になりました

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上映はこのような感じで、非常にラフなスタイルで行われました。
ちょっと後ろから、写真失礼いたしますね~
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大人が鑑賞中、こどもたちは飲み物を飲んだり
好きなおもちゃで遊んだり、制約なくのびのび~
中にはずっと映像を見ているお子さんも


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プロジェクトメンバーだけでなく、一般のお客様にも自由に
ご入場頂きました。皆さんそれぞれに真剣な表情で、
じっとスクリーンに見入っておられました。


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上映後は参加者の顔が見える位置にテーブルを寄せ、交流会へ
今回の作品の感想、さらにはこの糸島に暮らす住人として
今胸の中にある率直な思いを参加者全員に発言していただき、
【持続する未来】について、思いを交換しあいました


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皆さんの大事な意見をそれぞれに、メモメモ中φ(.. )
地域の話や再稼動に揺れる玄海原発の話、
再生可能のエネルギーの話etc...
これは聞き逃せない・・・


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大人たちの話が盛り上がる中、
片隅でこどもたちに絵本を読んでくださっていたお父さん( ´_ゝ`)
大人気でしたねありがとうございました


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今回の上映会の話を聞き、
駆けつけてくださった江頭晶子さん(左)
笑顔が素敵なとっても気さくな方でした。


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江頭さんには糸島市の議員という立場から、これまでの取り組みや
現在進行中の地域エネルギーの現状などをお話頂きました。
学校や団地に設置予定の共同ソーラーシステムや、
高ジェネレーションシステム等々について、
新しい未来へと持続する、役立つ情報が盛り沢山でした


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終始、こんなふうに和やかで暖かな雰囲気が漂う中、
無事今回の上映会&交流会を終えることができました。

規模は小さくてもそれだからこそ
皆さんの顔と、未来への思いがちゃんと見えて、
それぞれの共鳴を感じられる。
そんな上質な時間を共有することができたように思います

・・・本当に有難うございました


□□■□■ 交流会で発言された皆さんの感想・意見・思い □■□■□■

・震災が起こるまで、原発や環境の問題などをじっくりと考えたことはなかった。
この先何十年と玄海原発から遠くない糸島で生きることを考えると、
これからはもっとしっかりと興味を持ち、自分も勉強していくべきだと思った。

・(映画を見て)スウェーデンは環境大国といわれるとおり、本当に進んでいる。
日本は遅れていて本当に情けない。
自由にエネルギーを選べるスウェーデンを見習うべき。

・(作品に登場していた原発に反対する)祝島のおばあちゃんたちが強く、
すごいパワーで驚いた。糸島も高齢者は多いし潜在的パワーは負けてないと
思うが、政治に対してももう少し主張をしてもいいのではと思う。

・日本とスウェーデンの、環境に対するあまりの意識の違いに愕然とした。
(作品に登場するスウェーデンの)ナチュラルステップの取り組みが
非常に興味深い。糸島でも同じようにできないものかと思った。

・ひたすらスウェーデンが羨ましい・・・。
今わたしたちが使っている電気がどうやって
どのような仕組みで使われているか、日本でももっと明確にしてもらいたい。
不透明すぎるので、誰も政府や電力会社を信用できなくなっている。

・祝島の神舞という祭りのパワーがすごかった。
まさにコミュニティの持つ力だと思う。
これからは、かつてどこの地域にもあったまつりごとの力=コミュニティ力を
取り戻し、皆でひとつになって今後の環境や暮らしを考えていきたい。

・人々はひととひとの間にある面倒くさいことを避け、個人主義が悪い意味で
浸透してしまっている気がする。それがこんな‘無関心’な世の中を作ってしまった
のかもしれないと思う。昔ながらの面倒くさい人間付き合いというものを、
もう一度やり直すときのように思えた。

・鎌仲監督の記事を本で読み、糸島で作品の上映会があると聞き参加してみた。
まずは自分の暮らす地域の足元から、原発と環境について真剣に考えないと
いけない。糸島に住んで長いが、これまで生活に必死であまりこの問題を
考えたことがなかった。今後は積極的に、さまざまな活動に興味を持ち、
進んで参加していきたいと思う。

・昔の糸島はなんとなく暗かったが、最近は街灯が増えて明るくなった。
変わらないものと、変わらなくてもいいもの、逆に変わるべきものが
糸島にはたくさんある。いいところは大切に守りつつ、
進化させるべきところは進化できるように、
今日のように皆ときちんと話をして皆で問題に向き合いながら、暮らしたい。

・糸島に引っ越して40年以上たつが、ヨソ者を脱出できるまで10年かかった。
少しずつでも歩み寄ることで、次第に存在を認めてもらえるようになった。
都会ではない故、地域色は強い糸島だけどその分神事を大切にする祝島の
ようにいい部分もいっぱい残っている。

・かつて風船に葉書をつけて、玄海原発付近から飛ばすという実験が
行われたことがある。
風船は糸島まで約1時間、偏西風に乗り北陸の石川県にも24時間で到着した。
つまり玄海原発から放射能が漏れた場合、そんな広域まで届いてしまうということ。
原発の問題は、いますべての日本人に起こっている問題だという事実を、
そんな実感をもって知ってほしい。

・3月11日に震災が起き、原発事故が起こらなければ、
こんな問題を自分が考えることはおそらくなかった。
震災と事故はこどもたちに残す未来をもっとちゃんと考えろ、
という機会を今回地球に生きる多くの人々に与えてくれたように思う。
日々このことを忘れることなく、震災や原発事故を自分自身に今起きている
実感としてとらえながら、ひとつひとつの問題を自分の頭で考え
未来をつくってゆきたい。



以上、ほんの一部ですが抜粋してみました(・ェ・)ノ


まとめということで、今回上映した『ぶんぶん通信』の本編にあたる、
【ミツバチの羽音と地球の回転】の予告編をここに貼っておきますので
是非ご覧ください。今回の上映会の振りかえりにもなると思います。




残念ながら今回参加できなかった皆様も、この映像からなにかを感じ
持続する未来を今こそ真摯に考えていただけることを、
プロジェクト一同、心より願っています。




<文責・下釜久美>