唐突ですが、「国際リニアコライダー計画」ってご存知ですか?

『全長30~50㎞の地下トンネルで電子と陽電子を衝突させ、ビッグバン直後のエネルギー状態を再現することで、物質と宇宙の起源の解明に挑む計画』なのだそうですが、
その建設候補地として、福岡・佐賀両県をまたぐ脊振山脈(糸島もその一部です!)があがっていて、
今、九州では産官学あわせてその誘致活動を行っています。

けれど、肝心の県民と言えば・・・
「リニアコライダー、なにそれ?」
という人がほとんど。

「なんだか、あまりにも巨大で専門的すぎて、私なんかにはわかんない」
「国や行政が決めたことなんだから、いいんじゃないの」
・・・と、スルーしてしまう人も多いかもしれませんね。

ところが!
これは、私たちの暮らし、自然環境、未来に大きくかかわる計画なのです。

糸島市の一部が建設予定地となりますし、そもそも、山にそんな巨大なトンネル掘って、自然環境に影響はないのか?・・・素朴にそう思います。
水脈だって、きっと変わるでしょうし、地震は大丈夫なのでしょうか?

脊振山系とは脊振山を中心に、基山、牛頸山、井原山、雷山、浮岳、十坊山、等・・・こう聞くと、実に身近な山々がその建設予定地に含まれることがわかります。
私たちの飲み水や、農業への影響はないのでしょうか?

「山は海の恋人」という素敵な言葉がありますが、山の水脈や環境の異変は、必ず、漁業へも影響を及ぼします。



(画像:ILC完成予想図(横2) (C) Rey.Hori/KEK)

それに、こんな無機質な実験施設が、ずら~っと50㎞にもわたって、あの多様性豊かな山の下に横たわるなんて、私にはどうしても受け入れがたい・・・。

「超高速(なんでも史上最大で最高エネルギー!)で電子と陽電子を衝突させて、ビッグバン直後の状態を再現する」なんて、科学者の夢を否定するつもりはないけれど、人間には触れてはいけない領域というものがあるとも思うんですよね。

ま、百歩譲って、その研究の意義が理解できたとしても、何億、何万年もの歳月をかけて自然が作り上げてきた岩や水や森を、簡単に壊していいとは、やっぱり思えない。
どんなに科学や技術が進歩したとしても、一度壊れた自然を、人間は何一つ修復することなんてできやしないのだから…。


そんなこんなで、ともかく、不安や疑問をそのままにしておくより、ともかく調べてみようと、あれこれと情報を集めてみました。

すると、まぁまぁ、出てくる出てくる…。
やっぱり、これって、危ないんじゃない?・・・調べれば調べるほど、その不安は募る気がします。

せっかく集めた情報なので、ぜひ、多くの人に知ってほしいと思い、これから、カテゴリーに分けて紹介しますね。


そうそう、最初に断わっておきますが、私の考えを押し付けるつもりはありません。
科学者の夢も大切でしょうし、経済効果や雇用促進、子どもの教育への効果が必要ないといってるわけでもありません。

問題なのは、様々な影響を実際に受ける住民に対して、正確で多面的な情報提供や説明が不十分のままに、行政や研究機関や、産業・経済界の一部だけで誘致がすすめられているということです。

今、表面に出ている情報は、あまりにも一面的なバラ色の効果のみ。
環境へのリスクや建設&試験にかかる費用や電力使用量の莫大さ(原発再稼働を含む発言もあり…)、試験終了後の運用(使用済み核燃料最終処分への転用?)など、いのちや暮らしに直結した問題について、ほとんど公表しないままに誘致がすすめられています。

だれかの問題ではなく、私の問題として、
このリニアコライダー計画と誘致の裏側での様々な動きについて、一人でも多くの方々が関心を持ってくださればうれしいです。