昨日、今日と、マスコミも騒ぎ始めたのでご存知の方も多いと思いますが、
茨城県東海村の加速器実験施設で、放射能漏れがあり、作業員や研究者が内部被ばくを受けています。


しかも、事故当初、実験装置の異常を探知して安全装置が働き、警報音が鳴ったにもかかわらず、その警報を止め実験を続けていたことも発覚。
また、事故について、国や立地自治体への報告は、1日たってからだったそうです。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130526/ibr13052602000002-n1.htm

いまだに「安全神話」がまかり通る研究者の世界・・・
3.11は、いったいなんだったんだろう?と本当に不思議でなりません。

そして、脊振にできるかも・・・のILC(国際リニアコライダー)にも、もちろん、この加速器は使われます
けれど、今回の事故とILCが結びつく人は、きっとほとんどいない。。。
加速器は放射線を発生するし、事故は起こりうる」ということを、もっと丁寧に伝えていく必要があると思いました。

5月22日に福岡市で開かれたILC市民講演会で、
講師は「安全です」の一点張りだったようですが、
東海村の放射能漏れ事故後に、ある理事は
「ここまでエネルギーの高い粒子が出てくることは想定していなかった」とコメントしています。
人為には「絶対」はありえないし、想定外は常に起こりうるにもかかわらず、「安全」と言い切る研究者の危機意識の薄さが、何より「危険」なのだと私は思うのですが…。


アジアの樹